ワインが教えてくれる3つのこと|大地、人、生き方について
こんにちは、はるかぜブログです。
ワインと向き合うようになってから、いろいろなことをワインの方から教えてもらっているような気が最近しています。
味わいだけじゃない、楽しいだけじゃない..
そんなワインが教えてくれることを、3つほどご紹介いたします。
今回の記事はややエッセイ的になりますが、よろしくお願いします。
大地の力
各国のワインの特徴
ワインにはテロワールという概念があります。
テロワールとは、農作物が生育する自然環境全体のことを指します。
気候、風土、土壌など。ワイン造りに使われるブドウもテロワールの影響を受けます。
ぼくが思う各国ワインの特徴は以下の通りです。
- フランス:繊細、複雑、捉えづらさ。イメージは「鬱蒼とした森」
- イタリア:陽気、開放感、親しみやすさ。イメージは「太陽のめぐみ」
- アメリカ:力強さ、わかりやすさ:イメージは「大地の雄大さ」
- 日本:繊細、はかなさ。イメージは「四季」
おなじ品種であっても、育つ土地が違うとどこか味わいが変わってきます。
たとえばカベルネソーヴィニヨン。この品種はボルドーなどフルボディの赤でよく使われます。
フランスのワインはひとことで言って難解です。若いうちに飲んでもそのポテンシャルの片鱗しか見せてくれません。
時が経ち複雑味が増してきた時、その何層でも奥に広がっていくかのごとく複雑性は、みごととしか言いようがありません。
ワインがひとを選ぶ、そんな気がするのがフランス産ワインです。
いっぽう、アメリカのカベルネソーヴィニヨンはまさに果実のパワー!といった感じで、分かりやすい美味しさがあります。
誰が飲んでも旨いというに決まっている。そんなワインが多い気がします。
いっぽう、イタリアのトスカーナ地方で生産されるボルドーブレンド、いわゆるスーパータスカン。
こちらもカベルネソーヴィニヨンの骨格は保ちつつも、どこか明るく親しみやすさを感じさせます。
理屈をつければ酸味のなせるわざなのかもしれませんが、本当にそう感じます。
日本ワインは近年品質の向上が著しいですが、その特徴はまさにはかない美しさです。
アメリカのようなパワーがあるわけではない、イタリアほど開放的でもない、フランスほど難解でもない。
味わいが中庸のため、食事とも親和性を保ってくれるのが日本ワインの特徴なのかもしれません。
まさに「和を以て貴しとなす」ですね。
人とワインの類似性
ここまで読んでくださった方はすでにお気づきかもしれませんが、ワインの個性は国民性と似ているんですよね!
もちろん全部が全部とは言いませんが、その土地の影響を受けていることは間違いなさそうです。
土地が気質をつくる。人もそうならワインもそう。
考えてみれば、べつに不思議なことではないかもしれませんね。

いつか宇宙産ワインができたらどんな味がするか飲んでみたいなぁ
気質はおおくの場所に表れる
日本という国には、母音をたいせつにする日本語があり、協調性を良しとする国民性もある。言葉も、主語を強調せずとも伝わります。
自他同一という考えが自然と染みついています。森羅万象、万物に神が宿るという八百万の神という考えも古来からあります。
いわば男性性より女性性の文化です。
いっぽう、いわゆる欧米は子音を強く発音する英語、主語を基本にした文法構造、自己主張を大切にする文化、物質主義的な先進性があります。
つまり女性性よりも男性性が優位です。
じつはこのことは国旗にも表れています。

お気付きでしょうか?
日本の国旗には円、丸。つまり女性性が国旗に出ているのです。
いっぽう、イギリスの国旗は線形、鋭的。つまり男性性が出ています。
大地が持つ力とは不思議なものですね。
逆境をばねに
問題
ここでみなさんに問題です。
ワイン造りに適した土地は
- やせた土地
- 肥沃な土地
のどちらでしょうか?
…
答えは、①やせた土地でした!
みごと正解したあなたは、是非ワインエキスパート試験の受験を考慮してみてはいかがでしょう?
見えないところで
一見すると栄養豊富な土地の方がワイン造りに向いている気がしますよね。
ですが栄養豊富な土地だとブドウ樹が深くまで根を張らないんです。
苦労しなくても栄養が手に入るからです。
ところがやせた土地のブドウ樹は、栄養を求めて地中深くまで根を伸ばしていきます。

じつはこの「深くまで根を張れるかどうか」がワインの味わいに関係します。
地中奥深くのミネラルや栄養素がワインの複雑性に寄与します。
新木より古木のほうが根を深く張っているため、古木を使ったワインのほうが香りも味わいも複雑味が増します。
これをワイン用語ではヴィエイユ・ヴィーニュと言います。
普通より濃厚な味わいを求めるなら、少し財布をはたいてヴィエイユ・ヴィーニュの記載があるワインを買ってみるのもよいでしょう。
ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieilles Vignes)
古いブドウの木の意。
ワイン造りに使われる木は3年程度でも可能ですが、だいたい30年を超えてくると古木扱いになり、ワインの味や香りに複雑性が増してきます。
ワインラベルに「V.V.」や「VIEILLES VIGNES」と記載があるのはこのことです。
逆境にあっても強かにいなし、より魅力的になって帰ってくる。
そんな健気なブドウ樹をぼくたちも見習いたいものですね。

ブドウ樹を見習って、今日はベッドの上で根を張るぞ!

それは成長ではなく怠惰ですね。
先入観を持たない
ありのままの私を見て
見た目・香り・味わいでワインの品種を当てる、いわゆるブラインドテイスティング。
やってみるとわかりますが、とても難しいんです。
品種を知って飲むのと知らされずに飲むのとでは天と地の差です。
人はどうしてもすぐに答えを求めがちなので、先入観から入ってしまうこともしばしばです。
- きっとこの品種なんじゃないか?だからこの香り、味わいがするはず
最初に抱いたわずかな先入観がその後の評価にまでずっと影響してしまい、大きく結果を外すこともしばしばでした。
筆者もたまに友人とブラインドでワインを楽しみますが、友人のコメントに引きずられて間違えたりその逆もまたしかりで、人の意見も先入観に影響を与えることが分かります。
これは日常生活でもしばしば経験することですね。

こんど入ってくる新人、ヤバいやつらしいぞ
このような前評判を聞かされ実際に接してみて、本当にヤバかったことなどほとんどありません。
「この人はヤバいやつに違いない」。そういう先入観がすべての評価に影響を与えているのでしょう。
ワインに向き合うように人と向き合いなさい。
そうワインが語り掛けてきているような気がします。

う~ん、たぶんだけど、それは管理人もそこそこヤバイやつだからじゃないかな?

しっ、聞こえますぞ!


