ワイン

2026年ワインエキスパート試験|2次試験の傾向と対策

rosso

こんにちは、はるかぜブログです。

ワインエキスパート試験において、2次試験は大きな山場です。

ぼくはまわりに試験の経験者もいなかったため、どんな感じに勉強を進めていけばいいか、試行錯誤で勉強しました。

今回はそんなぼく自身の体験も踏まえ、

  • 試験の実際
  • 時期ごとの勉強法や対策
  • 役立った教材や道具

などをお伝えできればと思います。

これからワインエキスパート試験を受験する方におススメする内容となっております。

それでは、よろしくお願いします。

はるかぜ
はるかぜ

テイスティングは緊張するけどワクワクもするなぁ

合格者の実際

近年の配点傾向

項目 2023年 2024年 2025年
外観 20% 20% 16%
香り 30% 30% 24%
味わい 17.5% 17.5% 16%
その他の項目 7.5% 7.5% 12%
収穫年 5% 5% 6%
生産地 7.5% 7.5% 10%
主なブドウ品種 12.5% 12.5% 16%

※公式非公開のため、複数のスクール分析を参考にしています

ご覧の通り、直近のワインエキスパート2次試験では、「品種識別力」の比重が高まっています。

外観・香り・味わいを正確に評価したうえで、そこから品種の特定につなげていく分析能力・知識が今まで以上に求められる試験となりました。

2025年に至っては、生産年は生産地が正解しないと得点できない仕組みになっているそうです。

つまり、ひとことで言えば今後はブラインドテイスティング能力に磨きをかけることが重要になってくるでしょう。

はるかぜ
はるかぜ

品種を当てなきゃいけないなんて、厳しいなぁ

しつじい
しつじい

でも、「品種」という絶対的な基準の配点を高くするのは、ある意味いちばん公平なのかもしれませんな。

ぼくの体験談

ぼくが受けた2023年のワインエキスパート試験では、合格者の品種正答率は以下のイメージです。

合格者と品種正答数

  • 2つ以上を正解→合格間違いなし
  • 1つ正解→まず受かります
  • すべて外す→コメント次第で合格可(まわりに2人いました)

品種をすべて外してもコメントで高得点を取れれば合格できましたが、今後はそれだと厳しいかもしれません。

おそらく、

  • 品種は最低でも1つは当てる
  • 内容のコメントもおおきく外さない

ことが重要になってくるかと思われます。

出題品種

2016~2025年の出題品種から算定しています。

白ワイン出題ランキング

  • リースリング:5回(フランス2回、オーストラリア2回、ドイツ)
  • ソーヴィニヨンブラン:5回(ニュージーランド2回、チリ2回、フランス)
  • シャルドネ:4回(オーストラリア、フランス、アメリカ、日本)
  • ミュスカデ:2回
  • 甲州:2回
  • その他:各1回(ヴィオニエ、トロンテス)

赤ワイン出題ランキング

  • カベルネ・ソーヴィニョン:4回(アメリカ2回、チリ、オーストラリア)
  • テンプラニーリョ:4回(スペイン)
  • サンジョベーゼ:2回(イタリア)
  • シラー/シラーズ:2回(フランス、オーストラリア)
  • グルナッシュ:2回(フランス)
  • その他:各1回(カベルネフラン、カルメネール、ピノノワ―ル、メルロ、ガメイ、マルベック)

赤字のものが特に出題頻度が高いことがわかりますね。

過去の傾向から判断すると、これらの品種はとくに重点的に対策しておいた方が良さそうです。

個人的に、白ワインの方が得点しやすいかと思います。

外観と香りで7割がたは品種が想定できると思いますし、出題される品種も赤ワインよりは特定のものに集中しています。

バリエーションに富む赤ワインは無理して品種を当てに行かず、コメントで高得点を狙う方がいいのかもしれません。(あくまでぼく個人の意見です)

はるかぜブログ
はるかぜブログ

時期による取り組み

7月まで

本格的な対策は7月からで間に合うと思います。まずは1次試験をきっちり早めに合格することを目標にしましょう。

この時期はぼくもまだ品種の区別が全然ついていませんでした。

7月までは品種当てにこだわるよりも、外観→香り→味わいの評価を順序だてる習慣を身に付けましょう。

基本に忠実な人のほうが後々成長します。

メジャー品種はもちろん、色々なワインを味わいましょう!

飲んだワインの特徴や印象をメモアプリやノートなどに記録しておくといいと思います。

しつじい
しつじい

100の理論より10の経験ですな。

7月以降

7月以降は本番を見据えて、試験を意識した取り組みをしていきましょう。

いくつかポイントを挙げていきます。

つねにブラインドで飲む

品種を分かって飲むのとブラインドで飲むのとでは全然違います。

これは何だろうか?と思いながら飲むことで五感がフル活用され、記憶の定着率が全然変わってきます。

すでに何回か経験している品種は早めにブラインドで経験を積んでおけばよかったと、今ではそう思います。

家で飲むときもできるだけブラインドで飲むようにしましょう。

できれば本番と同じ規格のワイングラス(INAO)で練習した方がいいでしょう。

家ではグラス識別タグがあると便利ですよ。

人と一緒にテイスティング練習する

これには2つのメリットがあります。

  • 自分の立ち位置がわかる
  • 人の意見が参考になる

みんなが外してしまう品種を外しても問題ありません。それは試験では差がつかないことを意味しますからね。

ですが、みんなが当てている品種を自分だけ外すのは要注意です。

人によって得手不得手な品種は必ずあります。その品種のどういった特徴をとっかかりにしているのか、得意な人に聞きましょう

同時に、自分がどういう香りや味に弱いのか、癖があるのかも研究しましょう。

マダム
マダム

ワインに向き合うとは、自分と向き合うことでもあるんですのよ。

▼友人と楽しくブラインド練習ができるお店はこちら

「ノムノ nomuno」の素晴らしいところ

  • 店内には100種類もの豊富なワイン
  • 定額制でいろいろなワインを楽しめる
  • フード持ち込み、デリバリー可(店内のフードメニューは少なめです)

ぼくも試験前はよく利用させてもらっていました。おススメです。

グラスの混同を避けるため、グラスマーカーがあるととても便利です。

ちょっとした小物ですが、あると重宝しますよ。

模擬試験を受ける

本番の形式を練習しておくのは大切です。

緊張感や雰囲気のイメージトレーニングにもなりますし、模擬試験で経験した品種は記憶に残りやすいです。

試験までにできるだけ多くの模擬試験を受けましょう。場数は踏めば踏むほど実力になります。(肝臓はいたわってあげてくださいね✨)

本番形式のイベントは試験が近くなると色々なお店で企画してくれます。

ぼくはENOTECAさんのイベントや、スクールの模擬試験によく通っていました。

はるかぜ
はるかぜ

あーあ、またたくさん外しちゃったなあ

しつじい
しつじい

No Pain, No Gain. 苦手分野こそ成長の余地なのですぞ。

基本品種はできるだけ押さえる

試験を完璧な状態で迎えられる人は、おそらくいないと思います。

マイナー品種までマスターしようとすれば、時間がいくらあっても足りないでしょう。

特徴的な品種は当てたい所ですが、あまりマイナー品種は深追いしない方がいいとぼくは思います。

それよりも出題頻度の高い品種から確実にした方が試験向きです。

余力があれば、その他の品種も固めていきましょう。

ワイン以外の酒類について

すみませんが、ぼくが助言できることはありません..

ぼくは当たればラッキーという感覚で、正直あまり勉強しませんでした。

飲料が小分けされた小瓶をスクールに注文し、ワインのテイスティング練習後に気分転換で気になったものを開けていたぐらいです。

これ美味しいな、と思うものだけ自然と記憶に残っていた感じです。

※ちなみに試験ではジンが出題されたため、比較的多くの人が正解したようでした。

役立った教材

参考書

参考図書は複数買いましたが、試験を通すという意味では大差はないように思います。

ご自分が使いやすいと感じたものを長く使うのがいいのではないかと思います。

あくまで参考までに、ぼくが使っていた本をご紹介します。

この本の良かった点

  • 頭に浮かべる香りのイメージ画像が参考になります
  • 個々の香りについて、「実際に香りが感じられるわけではなく、こういう時に使う表現」などと説明があり、香りについての理解が一段深まりました
  • 巻末にメジャー品種の模範解答例があります

試験当日

舌を慣らす

1日のはじめに飲むワインは酸味を強く感じがちです。

これを避けるため、家を出る前にシャルドネなど酸味が中庸のワインで舌を慣らしておきましょう。(そのまま飲まないように!)

持ち物確認

当日の持ち物は確認しておきましょう。

  1. 受験票
  2. 筆記用具(HB以上の黒の鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム)

必ず送付されてきた案内書でも確認してくださいね。

試験会場に着いたら

試験会場はとても広いので、自分の受験する部屋を余裕をもって確認しておきましょう。

そして、お手洗いも済ませておきましょう。

部屋の空調はすこし寒めです。体温調整ができる格好で行ったほうがいいです。

試験時間が近づいて自分の席に着席したら、試験官の合図があるまで無言で座っていることになります。

この時、すでにテーブルにはワインが注がれたグラスが置かれています。

※画像はAIによるイメージです

この時にワインの色を確認しておきましょう。

  • 淡い赤ワイン→熟成ワイン?マスカットベーリーA?
  • あまりに淡い白ワイン→甲州やミュスカデの可能性?

と思うくらいの心の準備ができます。

はるかぜ
はるかぜ

くんくん。これはラトゥール、ヴィンテージは1995年かな?

しつじい
しつじい

某ワイン漫画の主人公じゃないんですから..

それにラトゥールなんか出したら協会は破産しちゃいますよ

選択肢から先に見る

テイスティングがすんで自信満々に選択肢を見た時、お目当ての品種がなかったら絶望します。(体験談)

テイスティングに入るまえに、先に選択肢を見ておくようにしましょう。

合格後の手続き

晴れてテイスティング試験に合格したら、

認定登録の手続きをぜったいに忘れないでください!

合格通知書とともに認定登録の案内があります。

所定の日時までに認定登録料を支払わないと、認定が無効になってしまいます!

くれぐれもお気をつけ下さい。

さいごに

テイスティングの練習では、ときに悔しい思いをすることもあるかもしれません。

ですが、それはあなたが真剣にワインと向き合っている証です。何も恥ずべきことはありません。

どうぞ、どんな時も楽しむ心を忘れないでいてください。

ワインと必死に向き合う、それは人生においてかけがえのない時間になるのですから。

皆様の合格を心より祈念しております。

そして、この記事がその一助になれば幸いです。

また次回の記事でお会いしましょう🍷

ABOUT ME
はるかぜブログ
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ボルドー好き
麻酔科医。
投資とワインを楽しみながら、豊かさの本質を考える「はるかぜブログ」を運営。
実体験をもとに、役立つ気づきを綴っています。
株式投資歴:2019年~
おもな資格:麻酔専門医/ワインエキスパート
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