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いまにつながるお金の話|5分でわかる金融史

rosso

こんにちは、はるかぜブログです。

「金融の歴史」と聞くと、なんだか難しそうで苦手意識を持ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ぼくも昔はそうでした。ですが本質に目を向けてみると、その姿は驚くほどシンプルなものです。

今回の記事では、お金の歩みについて古代から現代までざっと振り返ってみたいと思います。

読み終える頃にはきっと、

  • 金融の歴史のおおまかな流れ
  • 現代の金融システムが抱える問題

これらがすっきりと整理されているはずです。

それでは、さっそく見ていきましょう。

「金(ゴールド)→紙幣制度→中央銀行→金本位制→近代」

お金の流れを1本の線で見ていきます。

はるかぜ
はるかぜ

わくわく!

金(ゴールド)から紙幣の時代へ

お金のやり取り

昔、お金のやり取りはおもに物々交換か、金や銀などの貴金属によって行われていました。

こうした「実体そのものが価値をもつお金」が使われていた時代は、近代の紙幣制度が整う17世紀頃まで続いていました。

紙幣の誕生

しかし、金(ゴールド)は重くて持ち運びには不便ですし、盗難のリスクも伴います。

そのため人々は金を銀行に預け、預かり証を受け取るようになります。

やがて、この証明書がそのまま取引きで使われるようになり、今日使われている紙幣の原型になりました。

はるかぜ
はるかぜ

紙なら持ち運びに便利だものね

悪徳きぞくん
悪徳きぞくん

この紙切れ自体にたいした価値はないけどな!

中央銀行の登場

1694年にイングランド銀行が創設されました。

このとき初めて、政府が国債を発行し、それを中央銀行が引き受けるシステムが誕生します。

これはとんでもないことです。

なぜなら、国債には利子が伴います。

つまり、「国家が借金をして資金を調達する」という前提が出来上がったのです。

利子そのものは古くから存在していましたが、宗教的・道徳的に問題視されることが多く、大規模に制度化されることはありませんでした。

それがイングランド銀行の創設によって、国家規模での利子付き資金調達が本格的に始まったのです。

悪徳きぞくん
悪徳きぞくん

利子が5%なら、1年後には5%分もの金が勝手に増えてることになるんだぜ?それも国を相手に。

こんなに都合のいい錬金術はない!

はるかぜ
はるかぜ

たしかに、その増えた5%分のお金はどこから?て感じがするね

金本位制の時代

次の転機は1816年です。

この年、イギリスで金本位制が成立しました。他の国々も19世紀を境に次々と金本位制を採用し始めます。

金本位制とは、「紙幣と金(ゴールド)を交換できる」ということです。

見方を変えれば、「紙幣の量」が「金の量(実体)」によって制限を受けるということです。

金本位制がある限りは紙幣だけを無限に増やすことはできない、ということになります。

金本位制が採用された紙幣は信頼性が増す一方、デメリットもあります。

それは戦争や恐慌など、多額の資金が必要になる局面です。

多額の紙幣に見合うだけの金を用意しなければならないからですね。

ドル体制の成立、金本位制の放棄

ブレトンウッズ体制

19世紀初頭から20世紀前半にかけて、世界の金融の中心はイギリスのポンドでした。

しかし2度の世界大戦を経てその力は弱まり、代わりに台頭してきたのがアメリカです。

1944年にブレトンウッズ体制が成立し、ドルを中心とした国際金融システムが作られました。

これ以降、世界の金融はドルを中心として動くことになります。

しつじい
しつじい

日本の敗戦が決定したのが1945年。

つまり、世界は戦争が終わる前から終戦後の金融システムについて話し合っていたことになりますな。

ニクソンショック

1971年、アメリカは金とドルの兌換を停止します。俗にいうニクソンショックです。

これによってドルは実質的に金の裏付けを失ったことになります。

それでもドルが国際金融の中心であり続けたのは、アメリカの経済力や軍事力、そして国際金融システムのおかげでした。

やがてドルは信用を裏付けとした通貨へと変貌し、世界の中心に位置するようになります。

ドルが国際的な覇権通貨としての立場を維持できたのは、石油取引の多くがドル決済であること、国際送金システムにドルが介入する点など、多くの理由がありました。

しかし、こういった状況も昨今は変わりつつあります。

現代金融の問題点、未来への展望

裏付けを失ったドル

金との裏付けを失った覇権通貨・ドルは、しだいに膨張していきます。

20世紀後半にかけて、金融市場では多くの金融商品が生み出されました。

戦争やコロナパンデミックといった危機のたびに多額の国債も発行されてきました。

それらの結果、いまでは世界にかつてない量のマネーが存在しています。

株や住宅などあらゆる資産価格が上昇(インフレ)しているのも、この流れと無関係ではないでしょう。

資産価格が上がったというより、通貨の価値が薄まっていると言った方が正確かもしれません。

放っておけば、状況はますます悪くなる一方です。

このような状況が、はたして永遠に放置されるでしょうか。

新しい金融システムへ

こうした金融システムが今後どのように変化を遂げていくのか、まだ誰にも分りません。

近年ではグレートリセットという概念が語られ、ステーブルコインやビットコインなどの暗号通貨が登場するなど、新しい金融の在り方が模索されています。

暗号通貨は人類史上初の試みであり、法整備がいまだ追いついていませんが、やがてはこれらが主流になる時代がやってくるのかもしれません。

これからどのような金融システムが生まれてくるのでしょうか?

お金の仕組みはこれまでも時代とともに姿を変えてきました。

ぼくたちはその変化のただなかにいるのかもしれません。

グレートリセット(Great Reset)

  • 2020年の世界経済フォーラム(WEF)の第50回年次総会の名称
  • 現代社会を構成する金融、経済などあらゆる秩序を一度すべてリセットし、再構築する必要があるという概念で用いられる。

さいごに

こうやってお金の歴史を振り返ってみると、「そもそもお金って何なんだろうな」という気がしてきますね。

人々がほんとうに価値あるものを、お金ではなく自らの価値観で決められる時代が来るといいなと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう🍷

ABOUT ME
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ボルドー好き
麻酔科医。
投資とワインを楽しみながら、豊かさの本質を考える「はるかぜブログ」を運営。
実体験をもとに、役立つ気づきを綴っています。
株式投資歴:2019年~
おもな資格:麻酔専門医/ワインエキスパート
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